股関節で腹痛、不整脈を一秒で治す
著者:礒谷圭秀
推薦の言葉
 私は、リハビリ科の主任医師として十数年勤務してきました。
 その間、毎年必ず1回は研修のために欧米諸国やアジア諸国を訪ね、カイロプラクティックや五臓六腑、頭顱仙骨、筋肉筋膜、エネルギー療法などのほか、各種の運動療法や多種多様の健康法と接触し、学習してきました。
 そして、ついに一人でできる礒谷式力学療法と出会うことになったのです。礒谷式力学療法は、股関節を正しい角度にすることで足を同じ長さに揃え、骨盤を矯正します。その結果、脊椎を真っ直ぐにさせ、顔面、五官および身体の筋肉が平均平衡になる。
 故礒谷公良先生は礒谷式力学療法を創始されましたが、その療法は時の古今を通じて、他の追随を許さない立派な理論であり、治療法です。
 股関節が転位することによって足の長短が生じることは、欧米の新興理論である張力整合体学(Tensigrity)によって証明されていますが、故公良先生は今から60年も前にそれを発見し、効果的に矯正する理論と療法を確立させていたことに驚きを禁じえません。
 人間のからだは、骨格と関節、そして小さな無数の単位の張力綱靭帯によって支えられています。このことによって、人体は張力性と弾力性を維持しているのですが、圧力と張力の方向量と力の距離対応によって、バランスに変化が生じてくるのです。
 力が発生すれば、それはからだの中で伝達されます。どれだけ小さなものであっても、張力の変化は全身に伝導され、からだのアンバランスを生み出してしまうのです。
 このことは張力整合体学(Tensigrity)の基本理論であり、礒谷式力学療法の理論と奇しくも一致しています。
 二代目の礒谷圭秀院長はご尊父様より直接ご指導を受け、著書も十余種におよんでいます。現在は礒谷式力学療法の普及に尽力されており、日本国内はもちろん、韓国、台湾、香港にと、席を温める暇もなく精励されています。
 親子二代にわたる股関節の健康に関する精力的な活動は、称賛に値するものであり、ここに強く推薦するものです。
光田綜合醫院大甲分院復健科醫師
林 時男