神々と歩く強運への道
著者:棚橋美元
まえがき
 私たちの周辺には、運の強い人やツキのある人もいれば、運の悪い人やツキのない人もいます。実力がないのにトントン拍子で出世する人もいれば、実力があるのに日の目を見ることなく朽ちていく人もいることでしょう。
 また、「禍福はあざなえる縄の如し」という言葉にあるように、それまで幸福だった人が、一転して地獄を見ることもありますし、また、生涯、運に見放された人生を送る人もいるわけです。
 そこに、何らかの法則性を見ることはできないか。
 本書は、それを解説するために上梓しました。詳しくは本文中で説明しますが、私たちの周辺には間違いなく「運を司る存在」があって、人はその影響を受けながら生活しているのです。
 書店に足を運ぶと、書棚で数多くの“開運本”を見ることができますが、そのほとんどは残念ながら、開運のためのテクニックを紹介しているに過ぎません。確かに、開運のためのテクニックは重要ですが、それだけでは本当の開運に辿り着くことはできないのです。
 数霊(姓名学)を正しくすれば、あるいは風水に気をつければ、さらには祖霊を祀り、悪霊の障りを除けば運が拓けるというのは、ある種のテクニックであり、病気でいえば対症療法と言ってよいでしょう。
 何をどうすれば、永続的に、不運を遠ざけ、あるいは強運を手にすることができるのか。その方法は確実に存在しています。
 その方法は特異なものではなく、私たちが心の奥底に持っている神霊や祖霊に対する崇敬の念と感謝の想いから始まるのです。つまり、人として正しく生きることを心がければ、自ずと運は拓けてくるといえるでしょう。
 詳しくは本書をお読みいただくとして、この世の中に生きる人が幸運を、そして強運を手にし、不運や衰運を遠ざけることを願ってやみません。
 本書がその一助となることを祈念して、本書の“まえがき”といたします。
 棚橋美元