家庭でできる 超音波療法で視力が回復
著者:超音波療法取材チーム
はじめに   超音波治療器は限りない可能性を秘めている
 眼が悪くなったら眼鏡をかける。
 私たちは、それが当然のことと考えてはいないでしょうか。
 ところが欧米では、眼鏡をつくる前に視力眼科を受診して、視力回復を図るという医療制度が整備されているのです。視力眼科は眼科とは別の診療科目で、検眼医の指導のもとで視力回復トレーニングを行います。
 「視力が落ちたから、眼鏡をかけて見えるようにしよう」というのは、あまりにも乱暴な話で、トレーニングやさまざまな機器を使っての視力矯正は、日本ではまだ広く浸透していないのが実情です。
 また、「うちは代々近視の家系だから、うちの子もしょうがないんですよね」とおっしゃるお母さんもいますが、視力低下の原因は約95%が後天的な理由によるものです。
 子どもはテレビやテレビゲーム、夜更かしが大きな要因になっていますし、大人はIT社会への移行によってVDT症候群が深刻化しています。VDTとはビジュアル・ディスプレイ・ターミナルの頭文字で、いわゆるモニター画面や画面表示端末のことを指します。
 つまりVDT症候群とは、パソコンのモニターや電子機器の画面表示見て作業する人たちに増えているストレス性の症状のことで、「テクノストレス症候群」とも「ОA病」とも呼ばれています。
 こうした周辺環境や生活習慣が眼に悪い影響を与えて、近視が増えているのです。
 また、近視だけでなく老視や遠視、乱視、斜視など、私たちの周りには眼のトラブルを抱えている人が少なくありません。その多くが眼科を受診し、「じゃあ、処方箋を書いておきますから、眼鏡店で眼鏡をつくってください」と言われて納得してしまっているわけです。
 しかし、そうした視力の低下や眼のトラブルを眼鏡に頼らずに治す方法があるとすれば、その後の生活はかなり違ったものになってきます。
 眼鏡は便利な道具で、私たちの生活に違和感なく溶け込んでいますが、実際のところ汚れたり、紛失・破損したり、邪魔になったりと、わずらわしさがつきまといます。眼鏡を長年にわたって愛用されている方でも、「眼鏡をかけなくて済むのなら、こんなに楽なことはない」とよくいわれます。
 また、それが小さなお子さんであれば事態は深刻です。日本には職業選択の自由がありますが、その実、航空機のパイロットやフライトアテンダント、その他の専門職で視力制限が規定されています。
 つまり視力が悪いと、どれだけ学力や体力にすぐれていても希望する職業に就くことができないというハンディキャップを抱えることになってしまうのです。
 さて、ここに視力回復を目的とした超音波治療器があります。
 超音波を利用した医療関連機器といえば、肩こり治療器や腹部のエコー診断機器が有名ですが、視力を回復を目的とした超音波治療器は今から約40年前に開発されているのです。その原理や効果については本文のなかで詳述しますが、これまでに40万人もの視力回復実績を有しています。
 安全性についても厚生労働省(当時の厚生省)から超音波による初の眼科治療器として認可されており、これまでにトラブルや副作用などは報告されていません。
 さらに、岡嶋教授による巻頭の言葉にあるように、知覚神経に超音波を投射することでIGF‐1という物質が作りだされることにより、驚くべき効果が得られる可能性が示されてもいるのです。
 そこで本書では眼の健康を中心に、どうすれば視力回復ができるのか、また超音波治療器のメカニズムと効果、さらには利用者の体験談などを解説・収録することにします。
 また、本書の取材・執筆のために経験豊富なライター陣を編成しました。それは、それぞれが異なる視点と取材スタイルを導入することで、本書の内容を公平で偏りのないものにしたかったためです。
 近視や老視、遠視、乱視、斜視など、眼のトラブルに悩んでおられる方は全国で9000万人もいらっしゃるといわれています。
 そうした方々のために、本書がよき指針となるよう心より祈念しております。

             超音波療法取材チーム代表